仁王門(山門)
金色本殿の正面に建立された仁王門は、鎌倉中期の様式で、幅3間、奥行き2間の総
檜造りの八脚門で、正面(南側)には総高約10尺の阿吽2体(密迹金剛、那羅延堅
固王とも呼ばれる)の金剛力士像がにらみを利かせています。金剛力士は仏法の守
護神と言われており、寺内へ入ろうとする仏敵を防ぐ云わばガードマンの役割を持
っています。
梁の上部には内外に6体ずつの2尺5寸の十二天像が掲げられています。十二天とは、
古代インド神話やバラモン教の神々が仏教に取り入れられた護法善神で、四方四維
の八方位、上、下、月、日の十二方を守っておられます。
北側には対照的に満面の笑みを浮かべた極彩色の約6尺の恵美寿大黒の2像が安置さ
れました。
御参拝の方々がこの門をくぐり入ることで、自然に取り巻く難、災、厄等の魔を吹
き払い、参拝を終えられてお帰りの際には恵美寿大黒のように満面の笑みで沢山の
福を持って帰っていただくようにという思いで建立され、平成26年11月3日に落慶
致しました。